賢いと思われがちだが…イヌの知能はハト程度!?

人間社会において特別な地位を占めているイヌ。特筆すべきはその知能…と言いたいところだが、実はイヌの知能は、ヤギ、ヒツジ、あるいはハトなどと比較しても、とりわけ高いわけではないらしい。機関紙『Learning and Behavior』に掲載された論文に基づき、「テレグラフ」紙が報じた。
英エクセター大学の研究チームは、動物の知能に関する300以上の論文を調査。イヌと他の飼育動物や、オオカミ、ライオン、ハイエナといった肉食動物などの能力を比較。その結果、複数種の動物が、知覚能力においてイヌと同等かそれ以上の能力を有していることがわかったという。
同大学スティーヴン・リー教授は、「イヌの能力に関する研究では、イヌがいかに賢いかを証明しようとする傾向がある」とし、今回の比較により、イヌの能力を過大評価している例が複数見つかったと説明。
例えば、チンパンジーやイルカは、鏡に写った自身の姿を認識できるが、これはイヌには不可能。また、人間が指す先を追うことは、イヌだけでなく、ヤギ、ブタ、イルカ、アザラシやアシカにも可能だという。さらに、イヌと同じように、ブタはにおい、ネコは声で、人間を判別することができるが、ヒツジ、ハト、チンパンジーも、顔で見分けることができる。イヌと同等、もしくはそれ以上のことを他の動物もこなすことができ、イヌが他の動物よりも特別賢いというわけではないと分析されている。
「いえいえ、ウチの子(イヌ)は別」と反論する、飼い主の声が聞こえてきそう!?

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)