■ 英王室は27日、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の次男、ハリー王子(33)=写真左=が交際中の米女優、メーガン・マークルさん(36)=同右=と婚約したことを発表。2人は同日午後にケンジントン宮殿で写真撮影に応じた=写真。挙式は来年春に行う予定で、新居はウィリアム王子夫妻一家やハリー王子が住んでいるケンジントン宮殿になるという。
写真:左側 © Suzanne Plunkett/右側 © Genevieve
ハリー王子はネイビーブルーのスーツとネクタイ、マークルさんは白いコートを着て、ケンジントン宮殿前のサンケン・ガーデン(Sunken Garden)に笑顔で登場。2人はしっかりと手をつなぎ、マークルさんの左手薬指には、王子自身がデザインした3つのダイヤモンドからなる婚約指輪が輝いていた。中央のダイヤモンドはボツワナ産で2・5カラット、その隣を飾る2つは母のダイアナ元妃の遺品という。ハリー王子は現在の心境について「とても幸せ」とコメント。「初めて会った時に彼女が僕の『唯一の女性』と感じた」と一目ぼれであったことを話した。
2人は昨年6月にカナダ・トロントで出会い、交際を開始。今年9月にはハリー王子が主催するチャリティ・スポーツ大会「インヴィタクス・ゲームズ」を2人で『手つなぎ観戦』したことから、「婚約間近か?」とささやかれていた。
ウィリアム王子とキャサリン妃もケンジントン宮殿のツイッターを通し、「ハリーとメーガンの婚約にとてもワクワクしています。メーガンと知り合えたことは(私たちにとっても)素晴らしいことです。2人は一緒にいてとても幸せそうです」と祝福のメッセージを贈っている。
マークルさんは米ロサンゼルス出身。アフリカ系米国人の母親を持ち、米国の人気TVドラマ「SUITS(スーツ)」に出演するなど、女優やモデルとして活躍。大学時代は演劇と国際関係を専攻し、インターンとして米在外公館に勤務した経験もある。2011年に米映画プロデューサーと結婚したが、13年に離婚した。
英国では1936年、国王エドワード8世が離婚歴のある米国人女性と結婚するために退位し、翌年に挙式。一連の騒動は「王冠を懸けた恋」と呼ばれた。このことから、離婚暦のある米国人である上に母親がアフリカ系のマークルさんとの交際は、国民からの批判やバッシングも多く、恋の行方に注目が集まっていた。
結婚式は来年5月、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂(St George's Chapel)で行われる。その前月の来年4月には、ウィリアム王子夫妻の第3子が誕生予定で、英王室にとっては慶事が重なることになる。また、王室メンバーは成婚時に爵位を授与されるのが慣例。ハリー王子はサセックス公爵位を受爵するとみられる。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)