戦没者追悼式典その2―ハリー王子、軍服にヒゲ→軍人らから批判の声

1116 2■ロンドン中心部で12日に行われた戦没者追悼式典(Remembrance Sunday)。王室メンバーのひとりとして出席したハリー王子(33)の容姿ついて、軍の規則に違反していると批判の声が上がっている。英各紙が伝えた。
写真:Daily Mail紙より。

 問題となったのは、もみあげから顔の輪郭に沿って立派に蓄えられたヒゲ。英陸軍では、皮膚疾患や宗教上の理由、特別な任務についている場合などを除いて、ヒゲを伸ばした状態で軍服を着用して公式任務にあたることを禁止している。上級隊員らはハリー王子がふさふさとしたヒゲ姿で式典に登場したことについて不満を抱いており、ある隊員は、「ハリー王子にはがっかりしている。王室騎兵隊としてヒゲを生やすことなどあってはならない。このような大切な日にあたり、王子はヒゲを剃るべきだった」とコメントしたという。
 ハリー王子は2015年に英陸軍を退役しており、現在は慈善活動や王室メンバーとしての公務に従事している。そのため、英国防省の広報担当者は「ハリー王子はすでに退役しているので、規則に従う必要はない」との見方を示している。
 王室メンバーとしての公務の一環として退役後も軍服着用が求められることもあり、これまでにも、エリザベス女王の祖父にあたるジョージ5世が、ヒゲを生やしたまま軍服を着用したという前例がある。とはいえ基本的には陸軍の規則に従うことが当然のものとして考えられていることから、ハリー王子を批判する声が上がっているようだ。
 一方、ハリー王子のファンらは、「王子は既に退役している身なのだから全く問題ない」「ヒゲなんかよりも英国が危惧すべき問題はほかにも山ほどあるはず」と、ソーシャル・メディア上で発信。王子の近年の慈善活動を高く評価し、弁護する声を上げている。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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