我が子の生命の記録…受精第１日目から可能に

子供の誕生を待ちわびる親たちにとって、超音波写真に写った胎児のぼやけた姿さえ愛おしく、その初めての写真を家族や友人に見せる人も少なくない。だが現代では、超音波写真に写るよりも前の、妊娠第１日目からの記録を写真に残すことが可能なのだという。「デイリー・メール」紙が伝えた。
受精直後のまだ細胞の状態を写した、いわゆる「cellfie」（細胞＝cellと、selfie＝自撮りの造語）は、不妊治療を行うクリニックが導入した「Time-lapse」と呼ばれる技術により、親たちに提供されるという。不妊治療にあたり、最も健康な胎芽を選んで移植する過程が公開され、親たちはそれを記録することができる。
健康な胎芽が選ばれた後、親は胎芽の成長を記録する様子をライブで見ることさえ可能。
リバプールにある不妊治療クリニック「Hewitt Fertility Centre」の医師は、「Time-lapse技術によって、受精後の第１日目からの記録を残すことができ、それらをUSBメモリー・スティックに落として両親に渡すことも可能」と話していることも紹介された。
また、別の不妊治療クリニック「Care Facility Clinic」では、「Time-lapse技術を使って撮影された、精子と卵子の受精から始まる映像のリンクを送ることもでき、あるカップルは、それをテレビに映し出し、友達と鑑賞したと聞いている」と話している。