■約5400万ポンド(約100億円)という巨額給付金を騙し取った容疑で詐欺集団が逮捕された。英各メディアが報じた。
ブルガリア国籍の詐欺集団5人が、虚偽の身分証明書等を使い、低所得者を補助するユニバーサル・クレジット制度を悪用して不正請求を繰り返し、5400万ポンドを詐取したとして今月10日、有罪判決を受けた。 ガリーナ・ニコロヴァ(38)=写真右、ストヤン・ストヤノフ(27)=写真左、ツヴェトカ・トドロヴァ(52)、ギュネシュ・アリ(33)、パトリツィア・パネヴァ(26)は、巨額の詐取と資金洗浄の容疑を認めた。CPS(英国検察庁)によるとこの事件は英国史上最大の給付金詐欺事件だという。
詐欺集団は2016年10月から2021年にかけて、偽の身分証明書を使用するなどして数千回の虚偽請求を実施。虚偽の請求を裏付けるために賃貸契約書、給与明細書、医師からの手紙などの偽造書類を作成して提出していた。請求が却下されても認められるまで何度でも申請を繰り返した。裁判所はこれら不正請求で得た金がどのように洗浄されたかを追及している。判決は5月28日に言い渡される。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)