英国で自然ドキュメンタリー番組といえばこの人、といわれるほど、長きにわたって第一線で番組作りに携わる、デイビッド・アッテンバラ氏（日本では「アッテンボロー」と発音されることも多い）。動物学者、植物学者であるとともに、司会、ナレーター、プロデューサー、作家と何役もこなし多才なことでも知られる。英公共放送BBCを中心に、88歳となった今も活躍中の同氏だが、「一番好きな動物は？」の問いに対して意外な答えを口にし、話題となっている。「デイリー・メール」紙が報じた。
ロンドン動物園の動･植物をテーマにした自然ドキュメンタリーの第３シリーズが２月２日から放映されるにあわせて行われたイベントで、「それを見るとほほえまずにはいられない、みつめずにはいられない、私をひきつけてやまないものというと…」と始めたアッテンバラ氏、その答えとして挙げたのは「生後９ヵ月の人間の赤ちゃん」だった。
人間の赤ちゃんはすべての生物の中でも類をみないほど特別で、もっとも「complex（複雑）」な存在だからだと補足説明した同氏。「他の追随を許さない」ほど、同氏は気に入っているという。
また、この地球上でもっとも好きな場所は、家族が住むロンドン郊外のリッチモンドだと回答。63年のキャリアの中で、数え切れないほど多くの場所を訪れたあとだけに、同氏の言葉には説得力があったようだ。
ちなみに、嫌いな動物は「ドブネズミ」。たいていのことでは動じないアッテンバラ氏だが、インドで、トイレで用を足している時に脚のあいだからドブネズミが顔を出したときにはさすがに参ったとコメントしている。
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