ウェールズの首都カーディフで他の900店あまりの飲食店を押しのけ、口コミで人気1位に輝いたのは、『刑務所レストラン』だという。「メトロ」紙が伝えた。
大手旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」のランキングで、カーディフにある946店舗の飲食店の中から1位にランキングされたレストラン「クリンク」(The Clink=留置所のこと)は、カーディフ刑務所内にあるレストランだ。
服役囚の社会復帰を支援する同名のチャリティ団体によって運営されており、スタッフは全員『現役』の服役囚で、オープン当初から話題を呼び、今日に至っている。
「きわめておとなしい服役囚で、ある程度開放的な状況におくことが可能」とされる「カテゴリーD」の服役囚30人がレストランスタッフを務め、週40時間の労役として14ポンドが支払われるという。同レストランでは朝食、昼食およびアフタヌーンティーを楽しむことができる。
「トリップアドバイザー」のサイトの投稿には「最近訪れたレストランを凌駕する高い水準」と絶賛する利用客のコメントも寄せられているという。
同店の店長、ジェイソン・ローレンスさんは「カーディフにある1000近くのレストランの中から1位に選ばれたことは我々にとっては素晴らしい成果だ」とコメントしている。
なお、刑務所の食事の代名詞で、刑務所を舞台にした連続コメディのタイトルにも使われた、ボリッジ(オートミールのかゆ)はメニューにないという。