■1日2杯のコーヒーを飲んでいる人は加齢からくる認知機能低下の始まりが抑えられるという新しい研究結果が発表された。英各メディアが報じた。
豪パース大学のサマンサ・ガーデナー博士は60歳以上200人を対象に10年間追跡調査を実施したところ、コーヒーを定期的に飲んでいる人の知力(brainpower)が改善していることが認められたという。脳をスキャンしたところ、コーヒーが脳の灰白質の特定領域、特に実行機能に関連する領域を強化していることが分かったと報告されている。
ガーデナー博士は「研究の開始時期に記憶障害がなく、コーヒーの消費量が多い参加者は認知障害に移行したり、研究途中にアルツハイマー病を発症したりするリスクが低いことが分かった。認知機能低下のリスクを抱えているが、まだ症状が出ていない人にとってコーヒーは有益である可能性がある」と話している。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)