「ミシュラン・キー2026」に選ばれたロンドンの最新ホテル4選

■ 「ミシュラン・ガイド」といえば、フランスのタイヤメーカーであるミシュランが発行するガイドブックで、優れた料理のレストランに贈られる「ミシュラン・スター」の評価と格付けで知られるが、「ミシュラン・キー(Michelin Key)」なるものはご存知だろうか。こちらは優れた宿泊施設に授与されるもので、2024年に導入された。今年9月に2026年度のリストが発表され、英国・アイルランドで18軒のホテルが新たにミシュラン・キーの仲間入りを果たしている。今回はその中から、ロンドン市内の4軒のホテルをご紹介。(文/名取由恵)

ミシュラン・キーとは?

ミシュランの社員であるインスペクターが、匿名でレストランを調査し、1つ星、2つ星、3つ星で評価する「ミシュラン・スター」が有名だが、「ミシュラン・キー」(キーは「鍵」の意味)はそのホテル版。レストラン同様に匿名のインスペクターが訪れて審査、卓越したエクスペリエンスを提供する宿泊施設に1~3キーまでの「ミシュラン・キー」が授与される。審査の基準は、以下の5つ。

  • 1.ホテル自体が旅の目的地であり、その土地ならではの体験ができる
  • 2.素晴らしい建築とインテリア・デザイン
  • 3.サービスの質、快適性、メンテナンスが行き届いている
  • 4.価格に見合った体験ができる
  • 5.施設の個性やユニークな特徴を反映した独自性がある

この5つのファクターにより、1キー、2キー、3キーのランクが決定される。
現時点で、英国及びアイルランドでミシュラン・キーを保持しているのは、3キーが11軒、2キーが47軒、1キーが92軒。ロンドンの宿泊施設がおよそ3分の1を占めるという。3キーにはクラリッジズ、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク、ラッフルズ・ ロンドン・アット・ザ OWO、コノート、ザ・ペニンシュラ・ロンドン、ザ・サヴォイなど、世界最高峰のホテルの名前が並ぶ。

■ 公式サイト
https://guide.michelin.com/gb/en

メイフェアの超ラグジュリアスな5つ星ホテルThe Chancery Rosewood

今年新たに2キーを獲得したのが、メイフェアの一等地、グロヴナー・スクエアの米国大使館跡地に昨年9月オープンした「チャンセリー・ローズウッド」。1960年にエーロ・サーリネン氏が設計した歴史的な建造物を再開発し、デイヴィッド・チッパーフィールド氏が建築、ジョセフ・ディラン氏が内装を手がけた。屋上には象徴的なアメリカン・イーグルの彫刻が残されている。144の部屋は全室スイートで、テラスからはロンドンの眺望が楽しめる。鮨職人・高山雅氏が手がける「Tobi Masa」をはじめ、8つのレストラン&バーと、大型スイミングプール、スパ、ルーフテラスを有する。「2025年のベスト・ラグジュリアス・ホテル」「世界のトップ100ホテル」「世界最高のアフタヌーンティー」など評価は高く、名実共に超高級ラグジュアリーホテルの仲間入り。

30 Grosvenor Square, London W1K 6LE
www.rosewoodhotels.com/en/the-chancery-rosewood

東ロンドンのラグジュアリーホテルPan Pacific London

金融街シティのリバプール・ストリート駅に程近い場所に建つ「パンパシフィック・ロンドン」が、オープン6年目で1キーを獲得。シンガポールを拠点とするパンパシフィック・ホテルズ・グループ傘下で、東南アジア料理を提供するレストラン「ストレーツ・キッチン」や、アジアにインスパイアされたカクテルが人気の「ストレーツ・バー」のほか、モダンなアジア風スタイルを取り入れた237の客室とスイートなど、インテリアやフードにもアジアン・テイストが漂う。フィットネスとマインドフルネスに特化したウェルビーイング・フロアの「センサリー」には、シティを一望できるインフィニティプールや東洋医学の伝統に西洋科学を融合したトリートメントが受けられるスパ、24時間営業のジムなどがある。

80 Houndsditch, London EC3A 7AB
www.panpacific.com/en/hotels-and-resorts/pp-london.html

TK Trading
Centre People
ロンドン東京プロパティ
Dr Ito Clinic
早稲田アカデミー
サカイ引越センター
JOBAロンドン校
Koyanagi

西ロンドンに誕生したウェルネスホテルSix Senses London

ロンドン西部ベイズウォーター地区にあったデパート「ホワイトリー」の歴史的建造物が、15億ポンドを費やして複合ラグジュアリー施設として再開発され、その一角に今年3月、「シックス・センシズ・ロンドン」としてオープン。早くも1キーを獲得した。スタイリッシュなインテリアの109の客室と14室のブランデッド・レジデンスを展開。このホテルの目玉は、ロンドン最大規模のひとつとされるスパ施設。2300平方メートル超の広大な地下スペースに、20メートルの屋内温水プール、13のトリートメントルーム、トルコ式ハマム、フィンランド式サウナ、フロテーションポッド、マグネシウムプール、発酵ハーブドリンクを提供するアルケミーバーなどを完備。滞在中は充実した時間が過ごせそうだ。

1 Redan Place, London W2 4SA
www.sixsenses.com/en/hotels-resorts/europe/united-kingdom/london

フィッツロヴィアのブティックホテルThe Newman

ロンドンの繁華街、オックスフォードサーカスに程近いフィッツロヴィア地区に今年2月にオープンした「ザ・ニューマン」が1キーを授与された。アールデコにインスパイアされたインテリアは、デザインスタジオ「リンド+アーモンド」が手がけ、客室数は81。フィンランド式サウナや北欧伝統のアイスラウンジ、ハイドロセラピープールを有するウェルネスフロア、モダンヨーロピアン料理を提供するオールデイ・ダイニングのレストラン「ブラッセリー・アンジェリカ」、ライヴ音楽やDJセットも楽しめる地上階のバー「ギャンビット」など、高級ホテルならではの充実したファシリティを誇る一方で、フィッツロヴィアのクリエイティヴでボヘミアンなヴァイブも持ち合わせ、ゆったりと落ち着いた滞在が期待できる。

50 Newman Street, Fitzrovia, London W1T 3EB
https://thenewman.com/

週刊ジャーニー No.1468(2025年11月6日)掲載

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