幸せはお金で買える!? ただし、友人たちより収入が多いことが条件

幸せとは何かー定義するのは難しいが、友人より経済的に優位に立っている場合の方が幸せだと感じる確率が高くなることが明らかになった。｢デイリー・テレグラフ｣紙が伝えた。

世論調査機関ギャラップが6年間にわたって24ヵ国16万人を対象に行われた調査をもとに研究者チームが分析。似通った年齢、性別、国籍、宗教のグループ内では、他の人より多くの収入を得ているかどうかが幸せだ感じる鍵となっていることが判明したという。

調査では収入に加え、身体面・精神面・社会面で良好な状態にあるかを測るため、幸福感、悲しみ、怒り、ストレスといった精神面の状態を度数で表してもらい、相関関係を調査した。その結果、同じような境遇のグループ内では、収入が高いほど幸せだと感じる割合が高く、ストレスも比較的少なくないことが分かったと報告されている。

つまり、社会全体で見て、自分の収入がどのレベルにあるかより、まわりの友人・知人より収入が多いかどうかのほうが重要だと考えるケースが多いと研究者チームは指摘。一般的に経済的に恵まれていると思われていても、まわりの友人たちより収入が少ないと幸福度が下がるという、人間の心理が浮き彫りになった。また、収入の増減が精神に及ぼす影響が強いことを意味し、収入が減るとたちまちストレスがアップし不幸せと感じる傾向にあるとの懸念も示されている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)