こんにちは。週刊ジャーニー編集部です。
Cheese Rolling Festival。イングランドで200年以上も続いているという世界で最も危険で非合理的なレース。1997年には参加者のうち33人が骨折などで治療を受け、2005年の競技では怪我人を病院へ運ぶ救急車が足りなくなって競技が大幅に遅延した。
あまりにも怪我人が出るため2010年、県警が競技の中止を決定。このまま消えてなくなるかと思われたが、伝統を途絶えさせたくない地元の人たちが三々五々会場に集まり、主催者なしの状態で勝手に競技を強行。やがてその噂は世界に広まって人々が戻りはじめ、今ではイギリスを代表する巨大なフェスティバルにまで成長した。
ここ数年は日本人の参加者も多い。2013年の第5レースでは忍者の格好で出場した日本人が見事優勝した。
動画途中で一瞬登場する2人の日本人男性はたまたま会場で出会ったリーズ大学に留学中の占部裕斗(うらべ・ひろと)さん(左)と井上裕貴(いのうえ・ゆうき)さん。見物に来たはずだったが見ているうちに血が騒ぎ、気づけばエントリー。あっという間に谷底に落下していった。
転がるのはチーズよりむしろ人。優勝したところで手にするのはダブルグロスターチーズのみ。2位以下は全員手ぶらでさようなら。こんな効率の悪いお祭りにもかかわらず、毎年参加者は増加する一方。人はなぜ怪我をする危険を冒してまで急坂下りに挑戦するのか。誰も上手に説明できない。
2019年は5月27日(月)のバンクホリデーに開催予定。

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