19世紀の英国を代表する風景画家ジョン・コンスタブルは、1776年にサフォークで製粉業を営む裕福な家庭に誕生。幼少期から自然風景のスケッチに熱中し、ロンドンで美術学校へ通い始めてからも、愛した故郷やのどかな田園風景を題材に詩情豊かな風景画を制作した。
上の写真は、コンスタブルが1827～37年（51～61歳）までの約10年間、暮らした家。彼はロンドン中心部にアトリエを持っていたが、結核を患う妻の療養のため、1827年にハムステッド・ヒースに隣接するこの家を借りた。しかし、翌年に妻は死去。その後もコンスタブルはこの家で過ごし、ハムステッド周辺の自然を描き続けた。コンスタブルは1837年３月31日、フィッツロヴィアのシャーロット・ストリートにあったアトリエで息を引き取った。

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週刊ジャーニー No.1045（2018年7月26日）掲載