Q24ウエディングドレスは、どうして白なの?
Aふむ、女の夢と憧れがつまった、真っ白なウエディングドレス。っていうか、何で白? レインボーカラーじゃダメなの?
実は、余の時代のウエディングドレスは白じゃなかったぞ。王族や貴族は政略結婚が多かったゆえ、女性は赤、青、緑などの鮮やかな色彩の布地に、金銀糸の刺繍を施した豪華なドレスを着て、家の経済力や社会的地位を誇示したんじゃ。
白いドレスの起源は、ヴィクトリア女王じゃな。産業革命で向上した大英帝国の技術力を世界へ宣伝するため、自国の生産品だけを身に着けたからじゃ。スピタルフィールズで織られた白いサテンの生地、デヴォンで編まれた繊細なホニトンレースを用いて、それらを引き立たせるためにアクセサリーは最小限に。彼女は珍しく恋愛結婚であったゆえ、「女性の憧れ」として白いウェディングドレスが大流行し、定着したのじゃよ。つまり縁起物だから、別に虹色でもいいんじゃぞ! 見つけるのは大変そうじゃがな。
覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1149(2020年8月6日)掲載
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