英国にブーム到来!

【スカジャン】 着こなせばファッション上級者!?

■温かさ重視のウールコートやボリュームたっぷりのダウンジャケットを脱ぎ、アウターもようやく衣替えの季節。今春流行中のショートジャケットの中でも、日本生まれの「スカジャン」が、とりわけ熱い注目を集めている。

ファッションの流行は繰り返されるものだが、筆者が20数年前(!)に愛用していた「スカジャン」が、ショーウィンドーの最前列で輝きを放っている。
米軍のフライト・ジャケットから街着としてかつて流行したMA-1、米国の野球チームで着用されるスタジャン、スカジャンなど、ショート丈でボリュームのあるジャケットは一様に「ボンバー・ジャケット(Bomber Jacket)」と呼ばれ、春らしい軽やかな装いに欠かせないアイテムとなっている。  中でも、シルキーで光沢のある生地に、極彩色のオリエンタルな刺繍が施されたスカジャンが、ストリート・ファッションを愛する若者やセレブ、モデルといったファッショニスタたちの間で人気だ。

▲背面に花と鳥が刺繍されたベルベットのボンバー・ジャケット。ギラギラに光る素材が苦手な人向け!? レディース。
Mango: Embroidered Velvet Bomber Jacket 89.99ポンド
http://shop.mango.com

▲黒とブルーの2色の着こなしが楽しめるリバーシブル。レディース。
Topshop: Two-In-One Reversible Sateen Bomber Jacket 85ポンド
www.topshop.com

ところで、スカジャンの発祥は日本。第二次世界大戦後に横須賀に駐留した米兵が、自分のジャケットに、記念として和柄の刺繍を入れたのが始まりとされている。当時は「スーベニア(記念品)・ジャケット」と呼ばれていたが、横須賀で生まれたため、1960年代頃から横須賀ジャンパーを略してスカジャンと称されるようになったという。
ルイ・ヴィトン、イヴ・サンローラン、グッチ、ヴァレンチノをはじめとする高級ブランドの2016春夏メンズ・コレクションにはスカジャンがずらり。ハイエンド・ブランドらしい上質でなめらかそうな生地に、鶴、虎、梅などの和柄を繊細に刺繍したド派手なスカジャンを、欧米人のモデルがしなやかに着こなして魅せた。
一方、ハイストリート・ブランドからは、レディースのスカジャンも登場。トップショップのショーウィンドーには、力強い虎の刺繍の上に「Japan」と刺繍された王道デザインのリバーシブル・スカジャンがお目見えし、ザラやマンゴーからは、刺繍や柄を控えめに、スカジャンを女性らしくアレンジしたジャケットが発売された。ギラギラのスカジャンに比べ、これなら普段着として取り入れやすそうだ。
一歩間違えると一昔前の暴走族に見えかねない が…日本発祥であるだけに、是非クールに着こなしてみたいもの。


【左】光るような青色の生地と、虎の刺繍がいかにもなスカジャン。メンズ。ASOS: Bomber Jacket with Tiger Embroidery 55ポンド www.asos.com
【中】前面と背面に梅の花が刺繍され、女性らしくアレンジされた一着。Zara: Floral Embroidered Bomber Jacket 59.99ポンド www.zara.com
【右】鷲の大胆な刺繍が、迫力満点。メンズ。GUCCI: Reversible Embroidered Satin Bomber Jacket 1,750ポンド www.harveynichols.com

(文/ネイサン弘子)