■英王室の広報を担うバッキンガム宮殿は、ケント公爵夫人キャサリンさんが9月4日、92歳で死去したことを発表した。夫人は家族に囲まれながらロンドンのケンジントン宮殿内で安らかに息を引き取ったという。各メディアが報じた。王室の最年長メンバーでもあったキャサリンさん(旧姓ウォーズリー)は、ヨークシャーの名門地主一家の出身で、故エリザベス女王の従兄弟にあたるケント公爵エドワード王子と1961年に結婚。王室メンバーとなった後も独自の生き方を貫き、慈善、教育、文化に多大な貢献を果たした。

英テニス界との縁も深く、1976年から2001年までウィンブルドン選手権の表彰式でトロフィーを授与。1993年、女子シングルス決勝で敗れて表彰式で涙を流したヤナ・ノボトナ選手を慰めた場面は今も人々の記憶に強く残っている。1977年に死産で子どもを失ったことから重度のうつ病を患い、長期療養を余儀なくされた経験も持つ。その後、音楽が自身の心を支える重要な要素となってくれたと語り、バッハ合唱団で歌うなど活動を続けた。音楽の趣味は幅広く、モーツァルトからギャングスタ・ラップにまで及んだとされている。
晩年は王族としての称号の使用を控え、若者の音楽教育支援に取り組んだ。1990年代半ばからは13年間にわたりハル市の学校で「ミセス・ケント」として教壇に立ち、「子どもたちの才能を育てることが喜びだった」と振り返っていた。
英国国教会からカトリックに改宗した1994年には、300年以上ぶりにローマ・カトリック信者となった王室メンバーとして注目を集めた。チャールズ国王は滞在先のスコットランド・バルモラルで訃報を受け、葬儀までの期間は喪に服する。葬儀の日程は未定だが、カトリック教の儀式になる見通し。遺族には夫のケント公爵(89)、2人の息子と1人の娘がいる。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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