■ 英国のレストラン経営者らが「無銭飲食(dine and dash)」の被害が与える経営面や精神面に与える深刻な影響について声を上げた。パンデミックや食品価格高騰の影響がいまだ残る飲食業界にとって、その被害は無視できない。BBC(電子版)が報じた。BBCの取材に対し、一部経営者は「支払いをせずに逃走する客や、食事にガラス片などの異物を混入させて料金の支払いを回避する客に悩まされている」と明かした。業界団体の「UKホスピタリティ」によると、調査対象の加盟店の3分の1が、客からの支払い拒否を経験しているという。

オックスフォードにある「Joe's Bar and Grill」の代表、アマンダ・ブライトン氏は、最近無銭飲食被害を受けたと語る。「大勢のグループが、一度に大量の料理と高価な飲み物を注文。最終的な請求額は230ポンド(約5万円)になりました。彼らは会計時になって、食べ物の中にガラスの破片が入っていたと主張し、支払いを拒んだのです。彼らは最初から一銭も払うつもりがないのです」と語った。スタッフが支払いを要求したところ、状況はエスカレート。「若い女性の一人が私に詰め寄って怒鳴り散らし、侮辱的な言葉を浴びせてきました」と話す。ブライトン氏によると、過去には犯人の写真をSNSで公開して「晒し上げ」たこともあるという。
元レストラン経営者のニール・キンバー氏も、無銭飲食によって従業員の心身に悪影響が出ていると証言する。「事件の後、ショックで嘔吐したりひどく落ち込んだりするスタッフが何人もいました。400ポンドを超える被害もあり、スタッフが『なぜ自分は騙されたのか』と自責の念に苦しんでいたのです」と話す。キンバー氏は「支払い保証のためにクレジットカードを先に預かる店や、4人以上の飛び込み来店を断る店も出てきている。この問題は蔓延する可能性がある」と警鐘を鳴らす。
イングランド・ウェールズ法曹協会会長のリチャード・アトキンソン氏によると、「無銭飲食」は通常「支払い逃れ罪(making off without payment)」として処罰される。「その場での支払い義務があると知りながら故意に逃げ、支払いを免れようとした場合に成立する罪で、最長2年の懲役だ。さらに、料理に異物を入れて料金を免れようとする行為は、詐欺罪(fraud)に該当する」という。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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