紅茶でおなじみのロンドンの高級食材店「フォートナム&メイソン」が、18世紀の創業以来300年ぶりとなる新規店舗を、セント・パンクラス駅にオープンすることを、「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
ヨーロッパとロンドン中心部をつなぐ国際列車ユーロスターが発着するセント・パンクラス駅は、グレードの高い店が軒を連ねるショッピング・センターを目指しており、ヒースロー空港のターミナル5の強力なライバルに成長しつつある。
1707年にオープンし、『女王陛下の食材店』としても知られる同店の最高責任者ユアン・ヴェンタース氏は、「セント・パンクラス駅はロンドンの『グランド・セントラル駅』(ニューヨークを代表する名高い駅)のようなもの。年間3,500万人の人々がこの駅を利用しており、そのうちの4分の1の人は買い物目的で訪れている」と、自信を見せる。
開店は11月とされており、約186平方メートルのスペース内ではアフタヌーン・ティーも楽しめるほか、テイクアウェイやハンパー(食品や飲み物の詰め合わせ)を購入することも可能になるという。オーダーは店内のiPadを通して行えるようにするなど、伝統と最新技術を融合させたサービスを提供する予定とされている。