英国でも購入可能となった煙の出ないタバコ、浸透するか?

煙の出ない新しいスタイルのタバコを、「マルボロ」などの煙草メーカー「フィリップ・モリス」が開発、それが英国でも購入可能となって2週間あまり。浸透するかどうかまだ様子見の状態であるようだ。
「iQos」(アイコス)と名づけられたこの商品は、液体を気化させる電子タバコとは異なる。充電式の「ホルダー」に「HEETS(ヒーツ)」と呼ばれる専用のタバコ・スティックをセットし、燃やすのではなく加熱する仕組み。従来の火をつけて葉を燃やすタバコから生じていた、発ガン性があるとされるタールや一酸化炭素といった有害物質を、最高で90%減らせると説明されている。
副流煙として周囲の人に健康被害をもたらすと批判されている煙が少なく、タバコ独特の匂いもない。ヤニのもととなるタールが少ないので、車の中や部屋が黄色く汚れる割合も減るという。
ニコチン量は「HEETS」1本につき0.5グラムと、公式サイトに表示されているとおり、ニコチンは含まれている。また、公共スペースで吸うことはできない。
さらに、消費者は、ホルダーを充電する携帯電話サイズのバッテリーパック(45ポンド)の購入が必要になる。現在、英国で購入できるのはロンドン中心部のウォードー・ストリートのアイコス専門店に限られている。ウェブサイトでの販売が認可される日がくるまでは、専門店でまず登録。その後は「HEETS」の配達を電話でも頼むことができるようになるという。
開発に24億ポンドを費やし、自信を見せる「フィリップ・モリス」。ノッティンガム大学のジョン・ブリトン教授のように、従来のタバコより、この商品の方がより有害だと指摘する声もあるが、日本のように品切れの店が続出…するところまで浸透するか、まだ予断は許さないようだ。