3/18 ロンドンから、白人の英国人が大量流出―10年間で60万人

英国で実施された国勢調査の結果を比較したところ、2001年から11年までの10年間に、ロンドンを離れた白人の英国人は62万人に達することが分かり、この大量『流出』(white flight)の理由について様々な分析が行われていることを「デイリー・メール」紙が報じた。
ロンドンの総人口は、2001年から10年で100万人近く増え、820万人に到達。しかし、自らを白人の英国人と見なす人の数は、2001年には430万人だったのが、11年には370万人に減少していることが判明したという。より正確には、62万人程度とされる『流出』人口は、スコットランドの大都市グラスゴーの人口に匹敵する数と説明されている。
ロンドン在住者のうち、白人の英国人の割合は2001年の58%から、11年には45%となり、初めて過半数を割り込んだことに加え、いわゆる「ロンドンっ子」といっても、今日では300万人が外国生まれの移民であることも明らかになった。
ロンドンで白人の英国人に次ぐ多数派となっているのは、インド、パキスタン、バングラデシュなどの出身者およびその子孫である「アジア人」(中国人や日本人などは一般的に含まない)で18%。続いて黒人の13%となっている。
白人の英国人の大量『流出』が最も顕著に見られたのは、ロンドン東部にあるニューアムで37・5%も白人の英国人が減少。このほか、バーキング&ダゲナム、レッドブリッジ、ハロウ、ブレント、エンフィールド、イーリング、ウォルサム・フォレストなどでも、大量『流出』が起こっていることが分かった。その一方で、白人の英国人が10年間で14%も増えた、サウス・ダービシャーの例も報告されている。
こうした推移に注目した英国公共放送BBCでは、経済的に豊かになった白人の英国人が、海辺や、緑豊かな田園地帯に『脱出』した結果であるとウェブサイト上で論じて、その見解が「浅はかで、ものごとのごく表面しか見ていない」と、一般読者から批判を浴びている。移民の動向について調査・分析を行うシンクタンク「MigrationWatch」では、「周囲の環境が(移民によって)変わってしまったから、つまり、自分の望む環境ではなくなってしまったことからロンドンを離れる白人の英国人が増えたと考えるのが妥当」としているという。