■ロンドン北東のハックニー地区ダルストンで、オートバイに乗った男がレストランに向けて発砲。4人が重軽傷を負う事件があった。英各メディアが報じた。銃撃事件があったのは5月29日(水)午後9時20分ごろ。ダルストンにあるトルコ料理店「Evin」に突然1台のオートバイが乗りつけ、男がバイクに乗ったまま客に向けて発砲(drive-by shooting)した。この襲撃で窓際のテーブルに座っていた男性3人と奥にいた少女1人が重軽傷を負った。少女と男性1人が重体という。

メトロポリタン警察は計画的犯行と断定。東ロンドンのトルコ、およびクルド人コミュニティに情報提供を呼び掛けた。撃たれた男性3人はこのコミュニティの関係者とみられる。犯行に使用されたオートバイは白色のドゥカティ・モンスターで2021年にウェンブリーで盗難されたものだった。日本でも埼玉県などでクルド人の移民が増え、一部で問題化している。他人事とは思えない事件だ。
ダルストンで発生した銃撃事件に関し、標的だったとされる男性が「自分が頭を撃たれるべきだった」と語った。トルコ系犯罪組織に関係するベイトゥッラー・ギュンドゥズ氏(37)は、事件当日、発砲事件があったレストランで友人と4人で食事をしていた。同氏は15分ほど席を外し、戻って来た時には友人3人が銃撃を受け、9歳の少女が頭部を撃たれた後だったという。
被害者の少女は2年前にインドから移住してきたばかりだった。ギュンドゥズ氏は以前、トテナム・タークスというライバルギャングから銃撃を受け、首を負傷したことがあるという。ギュンドゥズ氏はタイムズ紙に「なぜ私が店の外に出てから襲わなかったのか。我々は犯罪者かもしれないが、この少女は違う。彼女は何も悪いことをしていない。彼女が回復することを心から祈る」と語った。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)