■イングランド南西部、コーンウォールにも近いデヴォン県で水道水が寄生虫に汚染され、数百人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。英各メディアが報じた。

サウス・ウエスト・ウォーター社(SWW)によると、ヒルヘッド貯水池とアルストン一帯は約4万人の住民が水道を利用している地域。同社は15日、飲料水や調理用水、歯磨き用を含め、念のため水を沸騰してから使用するよう呼びかけた。同地の学校は閉鎖を余儀なくされ、スーパーでは水を求める人々のパニック買いが起きた。
感染した人は激しい胃痙攣や脱水症状、高熱、そして爆発的な下痢に襲われているという。この症状はクリプトスポリジウム(cryptosporidium)という寄生虫に関連していると考えられている。クリプトスポリジウムは感染した人間や動物の腸や糞便の中に存在する。NHSは「ほとんどのケースでは1ヵ月以内に回復する」と発表している。SWWは当初、処理施設に責任はないと主張していたがその後、撤回し謝罪した。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)