■飲酒運転で事故死した若者の慰霊碑が自宅敷地内にあるという住宅所有者が、事故から5年を経て撤去を計画。ネット上で可否を相談し、多くの人々から支持を受けている。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。
発端は5年前。飲酒運転していた地元の10代の若者たちが乗る乗用車が、この住宅所有者の敷地内に立つ木に衝突、1人が亡くなった。遺族は、事故現場に120センチほどの高さの十字架と木製の慰霊碑を建てたという。しかし、木が立っているのは道路から3メートルほど敷地内に入り込んだ場所で、所有者宅の目の前。今でも遺族や友人らが年に数回訪れ、花や手紙などを供えていくという。
住宅所有者は「この慰霊碑を毎日見たくはない」とし、「憂鬱になるし、ここで悲劇が起きたことを思い出してしまう」と苦悩。5年経った今、この出来事を乗り越えるためにも、家をクリーンな状態にして新たなスタートを切りたいが、遺族を傷つけてしまわないかと「Reddit」上で相談した。するとユーザーの多くが投稿者に同情し「慰霊碑の撤去後、木の根元に小さな花壇をつくっては?」「生前の故人にとって重要だった場所を大切にするのではなく、亡くなった場所に執着し続けるのは奇妙」「事故現場を生け垣で囲ってしまいなさい」などという声が溢れている。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)