■最新の研究でコンブチャに含まれる微生物が断食の効果と似たような方法で、腸内の脂肪代謝に変化を与えることが分かったという。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。コンブチャは甘く発酵させた飲料で血圧を下げ、がんを予防し、代謝性疾患や肝臓に良いとされている。
最近の研究ではコンブチャを摂取した後、酵母とバクテリアが腸内に定着し、断食中に起こる代謝変化と似た変化を引き起こすことが判明。また、コンブチャの微生物が脂質代謝に関与する遺伝子の発現を変化させ、脂肪を分解するたんぱく質が増え、トリグリセリドという中性脂肪を構築するたんぱく質が減少することが確認された。
これらの変化が合わさることで食事の摂取量や運動量の変化なしに脂肪の蓄積を抑えることができるという。米ノースカロライナ大学の研究チームはコンブチャに含まれるバクテリアをミミズに与えることでこの結果を得た。この研究は科学誌「PLoS Genetics」に掲載された。ただし健康上の主張に関してはまだミミズによる実験結果のみ。人間を対象とした研究は不十分と言われているので注意が必要。ちなみに英国での商品名は「KOMBUCHA」だが、実際は日本でも一時流行した「紅茶キノコ」のことで「昆布茶」とは全く別物。ややこしいったらありゃしない。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)