■詐欺の疑いで葬儀社を捜査していた警察が、「(一部の)遺体の特定は困難な状況」と遺族にとっては壊滅的といえる状況であることを発表した。英各メディアが伝えた。
事件があったのはイングランド東海岸の街、ハルの「レガシー葬儀社(Legacy Independent Funeral Directors)」。ハンバーサイド警察は3月8日、遺体の保管および管理方法に重大な懸念があるとして同社を捜索。3つの支店の一つから35の遺体と相当量の遺灰を押収。46歳の男と23歳の女を詐欺容疑と適切な埋葬の妨害容疑で逮捕した。
ハンバーサイド警察のトム・マクローリン警部補は今月4日、「法医学者や専門家と協力し遺灰からDNAを抽出して身元を確認できるかどうかを調べて来た。残念ながら遺灰は高温で焼かれているためDNAが分解されており、個人を特定できる情報を復元するには至らない遺灰もある。ご遺族にとって悲惨なニュースであり、心からの哀悼の意を表する」と語った。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)