■中国で12万8000人以上から総額50億ポンドものビットコイン(仮装通貨)を騙し取ったジミン・ツィエン容疑者(45)の「相棒」、ジアン・ウェン被告(42)のマネーロンダリング裁判が開かれ、ツィエン容疑者の「超悪玉の犯罪エキスパート」「詐欺の達人」ぶりが明かされた。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。
中国で会社を経営していたツィエン容疑者は、最大300パーセントもの巨額のリターンを約束して投資話を持ち掛け、12万8000人以上から多額の資金を騙し取った。しかし中国当局が詐欺捜査を始めたことに気づき、盗んだ金をビットコインに換え、2017年に偽造パスポートで英国に入国。そのビットコインを現金に戻すため、「相棒」としてジアン・ウェン被告を利用したという。
ロンドン警察は2018年、ウェン被告による不動産購入の失敗に伴う捜査でハムステッドの邸宅を家宅捜索。そこで6万1000ビットコイン以上を押収した。これは2021年時には約14億ポンドの価値だったが、現在は30億ポンド以上に相当する金額となっており、同容疑者は総額50億ポンドものビットコインを所持していたとされる。ツィエン容疑者は2020年に英国を出国し、現在は所在不明。国際刑事警察機構(インターポール)は、この詐欺犯を追っている。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)