■ 米食品加工大手ケロッグのCEOが、「貧困家庭の子どもには夕食にシリアルを与えることで物価高の時代を乗り越えるべきだ」と提言。大炎上を招いている。ミラー紙(電子版)が伝えた。
米CNBCの番組「Squawk on the Street(通りのさえずり)」に出演したケロッグ社のゲーリー・ピルニック代表は、食品価格の高騰について議論している際、「シリアルは非常に手ごろな値段であり、生活が困難な時に素晴らしい役割を果たす」と私見を語った。司会者は発言が誤解を招く可能性を指摘したものの、ピルニック代表は気にせず「夕食にシリアルを食べるというのは今のトレンドだ」と続けた。
これを受けて、SNSにはピルニック代表を非難する声が溢れた。ある投稿者は「ピルニック氏の昨年の年俸は100万ドル(約1億5000万円)。ボーナスが400万ドル(約6億円)以上。この男が自分の子どもにシリアルを食わせていると思うか? 米国じゃ1300万人以上の子どもたちが飢えに瀕している」と書き込んだ。別の人は「夕食にシリアルなんて地獄絵図だ」と投稿。また「シリアルがどれほど高価なものか、中でもケロッグの製品は売り場で最も高価なもののひとつだ」というコメントも多く寄せられた。米農務省によると、米国では5人に1人の子どもが次の食事が食べられるかどうかも分からない状態にあるという。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)