■大手クリニックが凍結した136人分の卵子や胚(受精卵)が、凍結プロセスの欠陥によって損傷した可能性があることが分かり、大きな問題となっている。BBC(電子版)が伝えた。
ロンドンのガイズ病院内にあるクリニックは、2022年9月と10月に使用していた凍結液のボトルが欠陥品であった可能性があると発表した。また、シェフィールドのクリニック「Jessop Fertility」でも1人の患者が影響を受けたという。
不妊治療業界の監督機関であるヒト受精・胚発生局(HFEA)は、欠陥のある凍結液のバッチはこの2つのクリニックにのみ配布されたと考えられていると公表。患者は同クリニックで卵子や胚を凍結した後に、がん治療を受けているケースも多いと考えられており、欠陥液の使用により自身の卵子では妊娠できなくなった可能性がある。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)