■料理を魅力的に撮影してSNSに投稿し、見ている人が食欲をそそられてしまう現象は「フードポルノ」と呼ばれる。この少々センセーショナルなネーミングの現象が、太る原因になっている可能性があるという研究結果が発表された。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。
レバノン・アメリカン大学の研究グループが、18~24歳の63人を対象に調査を実施。半数に#foodporn、#food、#junkfoodなどのハッシュタグがつけられた、ハンバーガーやポテトチップス、ピザといったジャンクフード満載のインスタグラム写真を見せ、残りの半数には#travel、#architecture、#animalsなどのハッシュタグがついた、食とは無関係の写真を見せた。
2グループともに15分間写真を見てもらった後、彼らの食欲と気分についてアンケートを行った結果、ジャンクフードの写真を見ていた人の方が空腹感がより強かった。なかでも、しょっぱいものやピリッと香ばしいもの、脂っこいものへの欲求が非常に強く、より不健康な食べ物の選択肢を選ぶ傾向があったという。
研究者らは、これを「視覚的空腹感」と呼び、料理の写真を見るだけで引き起こされる脳の反応の一種であるとし、SNS上での大量のジャンクフード写真の投稿は、気分や欲求に悪影響を及ぼし、食べ物の選択にも大きな影響を及ぼすと警鐘を鳴らしている。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)