■ブリアナ・ジャイさんを殺害した2人の未成年者の名前が2日、初めて公表された。
スカーレット・ジェンキンソン被告とエディ・ラトクリフ被告の氏名公表は2人の逮捕時から禁じられてきた。しかし昨年12月、裁判官は、少年少女の判決を下す際に匿名措置を解除することに同意した。イングランドとウェールズの青少年法廷や王立法廷に出廷する子どもは被害者、証人、被告を問わず通常は身元確認ができない。
メディアも彼らの名前や写真、通っていた学校など、身元を特定できる詳細の公表を禁じられていた。制限が課されたのは彼らの年齢が裁判中、いずれも16歳だったことにある。そのためメディアは2人を少女Xと少年Yとしか呼ぶことができなかった。弁護団は福祉上の懸念があるとして2人の氏名公表に反対していた。また、少女Xの家族が殺害予告を受けるなど、被告家族の安全上の懸念もあった。
イップ裁判長は「明らかに例外的なケースであることを報道するのは、公共への利益が大きいと判断した。国民は子どもたちがなぜこのような恐ろしい犯罪に手を染めたのかを理解しようとする時、犯人の身元を知りたいと思うだろう。制限を続けることは十分な情報に基づいた議論と、事件の完全な報道を阻害する」と氏名公表に踏み切った理由を述べた。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)