■ 今や1人1台が当たり前になった携帯電話。しかし、携帯電話の使用上のマナーやエチケットに関しては、意外と無視されがち。250年の歴史を持つ英国のエチケット専門会社「デブレッツ(Deberett's)」が携帯電話エチケットの「10の戒め」を発表した。タイムズ紙(電子版)が報じた。
今月19日、生成AI、チャットGPTを開発したオープンAI社のCEO、サム・アルトマン氏(38)が解任され、マイクロソフト社に入社することとなった。
480ページにも及ぶガイドブック「モバイルエチケット。十戒(ten commandments)」では、公共の場ではマナーを重んじることが強調されている。例えば、お店等での支払い時、スマホの画面よりも接客してくれているお店の人を見ることや、劇場やギャラリー、映画館では携帯電話の電源を切ることなどが強調されている。最大のポイントは、大音量で音楽を流したり、ヘッドフォンを使わずに音楽を聴いたりしないこと。「他人に音楽を聴かせることは、最悪の騒音公害です」。
ガイド本が言う最初のエチケットは「今、電話しても大丈夫?」と相手にテキストするというもの。電話をかける前にテキストを送り、相手が電話に出られる状況かどうかを尋ねたり、話すタイミングを調整したりすることが普通になってきているという。
次には「高齢者は別として、予告なしの電話が応答されることを期待しないように」。現代人の多くは、画面に「不在着信」の通知が表示されるように電話をかけるという。だが、デブレッツは緊急時以外、不在着信を残さないよう警告。相手が電話に出なかった場合は、ボイスメールや不在着信メッセージを残すより、テキストを送る方がより礼儀正しく、より有益な選択肢だという。ただし、迅速な返信が求められるビジネスコールは別。一方で「場合によってはテキストよりも生の声が優先される」と述べている。お悔やみのメッセージ等は、自分の声で気持ちを伝えた方がずっと喜ばれるのだという。
以下、デブレッツが言う「十戒」は次の通り。
- 1.電話をかける前にテキストを送る
- 2.電話をかけて応答がなければテキストを送る
- 3.緊急時以外、何度も電話しない
- 4.迷惑電話だと思われないように注意を払うべし
- 5.話しにくい時間(bad time to talk)と言われたらかけ直す
- 6.高齢者の習慣には寛容に
- 7.公共の場では電話に出ない
- 8.公共の場で電話を受ける場合はヘッドフォンを使用
- 9.重要な用件やお悔やみの場合は電話すべし
- 10.ボイスメールを残さない By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)