■通常は温かい大西洋やインド洋に生息する刺胞動物が11月上旬、ドーセットの海岸に打ち上げられた。見た目は美しいが猛毒を持つため地元警察は触らないようにと警告している。デイリーメール紙(電子版)が報じた。
一見クラゲのように見える「ポルトガル・マン・オ・ウォー(the Portuguese Man O'War)。日本名はカツオノエボシといい、クダクラゲ目カツオノエボシ科に属する刺胞動物でクラゲとは異なる生き物。刺されると強烈に痛むことから「電気クラゲ」の別名を持つ。
ドーセット・ワイルドライフトラスト(DWT)は「例え死んでいても毒に触れると大変な痛みを生じるので触らないで」と警告している。DWTによると先週ドーセットの海岸で複数の目撃情報が寄せられているという。通常は外洋に生息しており、英国の海岸で目撃されることはほとんどない。しかし稀に西風に乗ってコーンウォールや西ウエールズ、さらには北のカンブリアの海岸に到達することがあることが報告されている。
本体の長さは30センチ程度だが触手は20メートルにもなることがある。毒はその触手部分にあるという。その触手で魚や甲殻類を刺して捕食する。この時期、海岸線に行く読者は少ないと思うが念のため、ご用心。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)