■海洋保護協会の調査によると、英国の海域や海岸線で目撃されたクラゲの数がこの1年間で32%も増加していたことが分かった。BBC(電子版)が報じた。
最も多く目撃されたのは巨大な樽クラゲ(barrel jellyfish)だった。気候変動によって温まった海水がクラゲにとって好条件を生み出しているとみられる。2022年10月から2023年9月にかけて、クラゲの目撃情報は前年比で32%増加した。その多くはコーンウォールとウェールズだった。
プリマス大学のアビゲイル・マクアターズ=ゴロップ博士は「6月の暑い天候が、繁殖に適した海洋条件を英国近海で作り出したようだ。英国の海域の熱帯化が進んでいることを示している可能性がある。長期的な傾向なのか、海洋熱波に関連しているのかは調査が十分ではなく、今のところはっきりとした理由は分からない」と話している。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)