■イングランド南東部の街ヘイスティングズの「プレミア・イン」に宿泊した際、南京虫に足や手などを無数に刺されたという女性が、同ホテルから返金と補償を勝ち取った。BBC(電子版)が報じた。
ベッドフォードシャー在住のヴィッキー・ヒルズさんは今年8月10日、イースト・サセックスのヘイスティングズにある「プレミア・イン」に1泊。ところが帰りの車の中で足に虫刺され跡ができはじめ、最初は蚊に刺されたのかと思ったという。しかし「信じられないほど痒く、そして痛くなり、肩や腕にも無数の跡が浮き出てきた」と振り返る。
よく見ると「噛み跡」があることを発見。薬剤師に診てもらったところ南京虫に刺された可能性が高いと指摘された。GP(かかりつけ医)で抗生物質を処方してもらった後、自宅の寝具を処分。さらに南京虫用の殺虫剤を購入した。
ヒルズさんは宿泊代の返金と新しい寝具や殺虫剤、GPで処方された抗生物質の代金をプレミア・インに請求。宿泊代78ポンドは10日以内に返金されたものの、購入した商品の補償はなかったためBBCのラジオ番組に出演。不満を訴えた結果、2ヵ月近くかかって312ポンドの補償金が支払われたという。フランスで猛威を振るっている南京虫。英国にも本格的に上陸か。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)