
■ヨークシャーを拠点とするソーセージメーカー「Heck」が、ヴィーガン用ソーセージとバーガー肉の生産を一部商品を除き中止することを発表した。BBC(電子版)が報じた。
「Heck」共同設立者ジェイミー・キーブル氏は、消費者がヴィーガン商品を購入するようになるのは「まだ先」とコメント。同社は、当初10種類製造していた植物性のソーセージとバーガー肉を、売り上げ不振により現在は2種類だけに削減。とはいえ、今後も1日あたり9万本のヴィーガン向けソーセージの生産は継続する。
「Heck」だけではなく米国に拠点を置く「Beyond Meat」社もヴィーガン用のソーセージ、バーガー、チキンなどを販売しているが、昨年の売り上げ不振を受けて製造数を大幅に減少させている。また、飲料会社の「ネスレ」が新たに手掛けたヴィーガン向け食品ブランド「ガーデン・グルメ」は、発売からわずか2年ほどで、英国での販売を中止することを3月に発表した。
調査会社「ニールセンIQ」によると、スーパーにおけるヴィーガン商品の売り上げは、昨年9月までの1年間で3730万ポンドも減少。しかし、「Heck」のキーブル氏は「豆類や穀類を使用するヴィーガン商品は栄養価が高く、まだ一般に浸透していないだけで、いずれ需要は再び戻ってくる」と分析している。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)