■英政府は子どもの肥満問題への取り組みの一環として、「1つ買うともう1つ無料(2for1)」といったジャンクフードの複数販売の禁止を予定していたが、エネルギー代などの相次ぐ高騰により生活費の値上がりに苦しんでいる家庭が多いとして、導入延期を発表した。BBC(電子版)が報じた。
保健社会福祉省(DHSC)は今年10月から、高脂肪、高塩分、高糖分の食品や飲料の「1つ買うともう1つ無料」「2つで〇ポンド」といった販売や、ソフトドリンクのおかわり無料サービスなどの禁止を計画していたが、家計への影響を懸念して1年延期し、来年10月から実施するとした。
また、同様の対策として計画されていた、午後9時前のジャンクフード関係のテレビCMやオンライン広告などを制限する法案も延期されることが決まり、2024年1月からの導入となることが決定している。
子どもの肥満抑止対策としては、大型レストラン、カフェ、テイクアウェーのメニューに、カロリー表示を義務付ける法が4月から施行されている。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)