コロナ禍で、業績が低迷したビジネスと逆に躍進を遂げたビジネス―天国と地獄と呼びたくなるほどのケースも少なくないが、どちらに転ぶか、予想が難しいのもコロナ下ならではの特徴といえるかもしれない。2020年の玩具業界で、ライバルと言われる米国大手玩具メーカーについて、勝敗が分かれたという。BBCが伝えた。
2019年に「還暦」を迎えた、着せ替え人形「バービー」を擁する米マテル社と、そのライバルで、国際的な人気を誇るボードゲーム「モノポリー」で知られる米ハズブロ社。ともに玩具大手だが、2020年、売上げを伸ばしたのはバービーだったことが分かった。
バービーの売上げは昨年13億5000万ドル(約9億4000万ポンド)で、世界的に16%の増加を見たとされ、2014年以降では最高の業績だったと報告されている。このおかげでマテル社は全体で2%増の45億ドルの売上げを達成。一方のハズブロ社の売上げは8%減の54億ドルとなった。
コロナ禍では、複数の人が必要なボードゲームより、一人遊びのできる着せ替え人形のほうが有利だったということかもしれない。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)