■ 運輸国務長官のグラント・シャップス氏はガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の新車販売を禁じる施策を、早ければ2032年にも開始すると発表した。BBC(電子版)が報じた。
英政府は2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにする目標を掲げているが、それを達成するため、新車販売の禁止時期を従来予定していた2040年から2035年に前倒すことを今月初旬に表明。しかし、BBCラジオ5に出演した運輸国務長官のグラント・シャップス氏は今計画を「2035年までに、もしくは2032年までには実施されるだろう」とさらに前倒しして進める意向があることを明かした。
運輸省の広報は「ガソリン車、ディーゼル車の新車販売終了時期については2035年で協議中。もし時期を早められる場合には、2017年7月に告知された通り、ハイブリッド車も含めて販売禁止となる」と話す。
英自動車工業会会長マイク・ホーズ氏は政府の表明を受けて「非常に懸念している。自動車製造業者は温室効果ガスゼロ排出目標のため、最大限投資を行っている。しかし、電気自動車の分野は開発コストが高い割に販売がわずかなのが現状。政府が掲げる高い目標は、業界の投資範囲以上のもの」と急激な変革を牽制したい構えを見せている。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)