【新型コロナ】ダイヤモンド・プリンセス、英国人を救出せよ

■ 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの集団感染で、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。陰性と判明した乗客が19日から順次、下船を開始した。船内に閉じ込められた英国人の乗客乗員78人の一部からは、自分たちが英政府から忘れ去られているという悲痛な声が上がっている。BBCなど各メディアが報じた。

英政府は、新型コロナウイルスに感染している疑いのある人たちを帰国させるための帰国便の派遣を検討中で、帰国者を隔離するためにヒースロー空港近くの「ホリデーイン・ロンドン・ヒースロー・リアルホテル」の全客室を押さえているという。
下船前日の18日になって陽性と診断され、今後日本国内の施設に移送された上で隔離治療を受けることになった英国人夫妻、デヴィッド・エイブルさんと妻のサリーさんの息子、スティーブ・エイブルさんは18日、BBCの朝のニュース番組に出演。「度重なる救助の要請にも関わらず、英政府からは一切連絡が入っていない。国から見捨てられたような気持ちになっている」と語った。
英大使館は18日、帰国便を準備をしていると発表したが、その中にエイブル夫妻が含まれるか否かは不明。スティーブさんは英政府だけでなく、新型コロナウイルスの封じ込めに失敗したと日本政府も痛烈に批判。その上で「陽性と出てしまったが、両親を英国に連れ戻して欲しい。父には2型糖尿病の持病があってインスリンが手放せない。深刻なのはむしろそちらの方だ」と早期の連れ戻しを要請した。

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船籍は英国

ダイヤモンド・プリンセスは英国船籍。国際法上、航海上の船舶の保護はその船舶の船籍国の責任で行うべきとする「旗国主義」の考え方があるという。
しかし、今回のようなケースでは関係国の中でどの国が対応や負担の義務を負うかについて、明白な取り決めがないのが実情。日本が入港を拒否していれば、人道上の批判を招いたのは確実だ。日本人乗客も1000人を超えている以上、受け入れないという選択肢はなかった。
選挙を間近に控えていないからか、当事国である英国の動きがあまりにも緩慢に見える。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)