
■ 清教徒革命で議会軍に敗れ、裁判の末に反逆罪で処刑されたチャールズ1世=右絵。そのチャールズ1世が処刑の日に着ていたベスト等が今秋、一般公開される運びとなった。インディペンデント紙が報じた。
スチュアート朝のチャールズ1世は1649年1月30日、現存するホワイトホールのバンケティング・ハウス外に設けられた処刑台の上で、大勢の群衆の前で首を刎ねられた。英国史上、現役で処刑された唯一の国王だ。
チャールズ1世が処刑の際に身に着けていたシルク製のベストは処刑後に引き剥がされ、見物に来ていた群衆の何者かの手に渡ったとされていたが、1925年にロンドン博物館に寄贈されていたという。今年10月にロンドン博物館が開催を予定している英国の処刑史展「Executions(処刑)」にあわせて、一般に公開されることが決まった。
血糊の跡がついたベスト=写真中央=の他、処刑当日チャールズ1世がつけていた繊細な刺繍が施された革製の手袋なども展示される。今から待ちきれない。

かつて王族らが晩餐会を開いていた、バンケティング・ハウス。ジャーニー編集部が制作した「チャールズ1世処刑の地 バンケティング・ハウス」の動画をよかったらご覧ください。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)