■月経を管理するアプリの利用者たちがいつセックスしたのか、避妊の方法は、といったプライベートな情報が利用者の同意を得ることなくフェイスブックと共有されていたことが分かった。BBCが報じた。
情報共有の事実を明らかにしたのは情報プライバシーの保護と政府提言による市民貢献をめざす団体「プライバシー・インターナショナル(PI)」。PIが複数の月経管理アプリを調べた結果、セックスライフ、避妊方法、月経予定日、月経前症状といったかなり際どいプライベートな内容をユーザーの同意を得ることなくフェイスブックと共有しているアプリが複数見つかったという。
月経管理アプリとは健康状態からセックスに関する情報、心理状態、ユーザーが何を食べ、飲んでいるか、さらにはどのような生理用品を使用しているかといったかなり個人的な情報をユーザーから収集。それと引き換えにアプリはユーザーに妊娠しやすい時期や月経開始スケジュール等を伝える。ここで収集した情報はフェイスブックのコアSDKと呼ばれるソフト開発キットを通じてシェア。生理用品などを扱う企業はこのSDKを使って個々のユーザーに最適な広告を出す。一方、アプリを運営する企業はその広告収入を得ることができる。
ユーザー情報をフェイスブックと共有していたアプリは500万人のユーザーを抱える「Maya by Plackal Tech」や100万件ダウンロードを達成した「MIA by Mobapp Development Limited」や「My Period Tracker by Linchpin Health」などといった大手が含まれていた。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)