エジプト考古学博物館の移転問題…ロゼッタストーンは 返還しない!

© Nina Aldin Thune

■ ツタンカーメンの黄金のマスクやラムセス2世のミイラなどを収蔵する、エジプト考古学博物館(Egyptian Museum)。開館から100年以上が経ち老朽化したため、エジプト・カイロから「三大ピラミッド」やスフィンクスのあるギザ地区への移転が決定。来年オープン予定として移転準備が進められている中で、大英博物館が所蔵するロゼッタストーンの返還問題が再び話題となっている。「The Art Newspaper」紙(電子版)が伝えた。

新考古学博物館の開館プロジェクトは、日本を含む世界各国から資金を調達することで進められており、英国は欧州連合(EU)が結成する支援グループの一員として資金提供を行っている。この支援グループは、イタリア・トリノのエジプト博物館、フランス・パリのルーヴル美術館、ドイツ・ベルリンのエジプト博物館など、エジプト・コレクションを多く所蔵する美術館により結成されたもので、英国からは大英博物館が名を連ねている。
もし英国が3月末にEUを離脱した場合、この支援はどうなるのか心配されていたが、大英博物館の広報担当者は「今後も継続していく」と明言。また、昨年末に新考古学博物館のタレク・タウフィク館長が「ロゼッタストーンをエジプトに戻せたら素晴らしいが、実現させるには多くの議論と協力が必要」と話して問題になった件について、ロゼッタストーンの返還を求める正式な申請は大英博物館側に届いていないことも公表した。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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