財務担当者の汚職で揺れた…カフェ・チェーン 「ヴァレリー」 倒産危機を脱す

■ 多種多様なケーキが人気の英カフェ・チェーン『パティスリー・ヴァレリー』(以下ヴァレリー)。1926年の創業以来、英国全土に206店舗を展開するまで成長した。ところが今月に入り、前財務担当者による横領事件が発覚。倒産の危機に瀕していたが、ここに来て強力な「白馬の騎士」が現われたという。BBC(電子版)ほかが伝えた。

 ヴァレリーを救った「白馬の騎士」は、かつてピザ・エクスプレスのオーナーとして名を馳せた、起業家のルーク・ジョンソン氏。12日、ジョンソン氏はヴァレリーに2000万ポンドを出資し、眼前に迫った倒産危機を回避させた上で、当面の危機対応費として3年間に渡り無利息で1000万ポンドを貸与することを発表。さらに1000万ポンドの追加出資枠を用意しているという。
 一方、同社は新たな株を発行することで1500万ポンドの調達に成功、危機的状況から一転、ヴァレリーの未来に光が差した格好だ。
 そもそも倒産危機の発端は、ヴァレリーで財務部門の責任者であったクリス・マーシュ(44)による汚職が原因で、同社の調べによると、HMRCに対し114万ポンド以上の税金が未納だったことが判明した。マーシュ氏は過去15年間に多数の企業にアドバイスを行うなど財務に精通した人物だという。同氏は12日、詐欺罪で逮捕された後保釈されているが、今後警察による取り調べが行われる見通しだ。

© A P Monblat

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)