わずか10年での出所に被害者が怒りの声―連続強姦犯のタクシー運転手釈放

0111 1■100人以上もの女性客に薬物入りシャンパンを飲ませて意識を混濁させ、ブラックキャブの後部座席で性的暴行を繰り返していた元タクシー運転手の男が、10年の刑期を終えて今月末、仮釈放される。しかし被害女性らは犯人が釈放されることを知らされておらず、怒りの声が上がっている。英各メディアが報じた。
写真上:ジョン・ウォーボーイズ服役囚/同下:警察が押収した、ウォーボーイズが犯行に使っていた現金とシャンパンボトル。©Metropolitan Police

 近く釈放されるのは元ブラックキャブ運転手のジョン・ウォーボーイズ(John Worboys)、60歳。ロンドン南東部出身のウォーボーイズは2009年にロンドンのウエストエンドから乗せた女性客に「ロッタリー(宝くじ)に当たった。一緒にお祝いしてくれ」と言って大量の札を見せて信用させ、薬物入りのシャンパンを飲ませ、意識がもうろうとなった女性客を襲ったとされる。
 ウォーボーイズはレイプを含む19件の性的暴行の容疑で逮捕され、有罪判決を受けて服役していたが、これらは被害届を出した女性の数であり、警察では被害者の数は100を優に超えると見ている。被害者支援グループは刑期が短か過ぎることと、再犯の可能性があるにもかかわらず釈放の事実が被害者たちに知らされていないとして釈放評議会(parole board)を強く非難している。評議会側は事前通知をしなかったことを謝罪しつつも「事前通知は義務ではない。再犯の可能性も極めて低い」とコメントしている。