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ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

オープンハウスで、アレクサンドラ・ロード・エステートへ!

こんにちは、編集部Cです。9月17、18日にロンドン各所で開催されたオープンハウスに行ってきました。オープンハウスとは、歴史的建造物や近代オフィス・ビル、住宅など、普段は入ることができない建造物が一般に公開される企画で、ロンドンに住む人にとって人気のイベントのひとつです(オープン・ハウスの始まりについては、こちら)。今年見学した中でも特に興味深かったアレクサンドラ・ロード・エステート(Alexandra Road Estate)について、レポートをお届けします。

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17日土曜日のみ公開されたアレクサンドラ・ロード・エステートは、カムデン・カウンシルが1968年にNeave Brown氏に設計を依頼し、1972-78年に建設された集合住宅です。1950年代~70年代にかけて見られた、コンクリート作りが特徴のブルタリズム建築で、建築好きを魅了するに留まらず、映画やテレビシリーズの撮影でも使われる、ちょっとした『名所』です。1993年にはリスティッド・ビルディングにも指定されています。

A、B、Cの3ブロックがあり、およそ520世帯が入居。低層の建物ながら、これだけの家族が住んでいると聞いて、正直びっくり。高層の建物がたくさん並ぶのに比べて、まったく圧迫感がありません。
この中から一般に公開されたのは、代表的な5つのタイプのフラット。2人用の1ベッド・フラットから、6人が住める4ベッド・フラットまで。基本構造はそのままに、現代の暮らしに合わせてアレンジされているので、サイズが違えば、それぞれのインテリア・スタイルもまったく異なっていました(個人宅なので写真は撮影は遠慮させてもらいました、ごめんなさい!)。ただ個人のスタイルはともかく、建物の造りには、門外漢の私も関心しました。

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上の写真はブロックBから向かいに建つブロックAを撮影したものです。建物は段々になっていて、それぞれにベランダと大きな窓が設けられています。どのフラットを覗いても明るい印象が得られたのは、こうした建築デザインの賜物です。ちなみに、「コンクリート作りなので冬は寒いのでは?」と思って聞いてみると、もともと壁にセントラル・ヒーティングつけられていて、十分暖かいのだそう(暖かさをコントロールできないのが難点でもあるようですが、、、)。

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この写真は、最も高さのあるブロックAのベランダからブロックBを撮影したものです。通りを挟んでベランダ同士が向かい合うようにして設けられており、コミュニティーを育むのに一役買っているという話も聞きました。向かいのブロックにカメラを向けていると、そこの住人が変なポーズをとってくれたり、手を振ってくれたりして、無機質なコンクリートから受ける印象とは対象的にほのぼのとした雰囲気が漂ってたのも心に残りました。

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オープンハウスで公開された官庁街の壮麗な建物に比べるとかなり地味ですが、建築系の若い学生のほか、若いカップル、ベビーカーを押すお父さん、年配のグループなど、幅広い層が見学に訪れ、大人気! 場所は、サウス・ハムステッド駅のそばで、ビートルズで有名なアビーロードから徒歩10分ほど。近くを通った際は外観だけでも眺めてみてください。(編集部C)

 

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