
ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート
Myビール造りに挑戦! 【前編】ビールって誰でも造れるの?
こんにちは、編集部Nです。先日、Trend Londonのコーナーでイースト・ロンドンにある、マイビールが作れる専用スタジオをご紹介しましたが、実際に造ってみるとどうなのか? 美味しいビールはできるのか? 気になるビール好きの方もおられると思いますので、体験レポートをお届けします!

ビールを造るというと、「それって違法じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。日本では、自宅で1%以上のアルコールを作る場合は免許が必要と国税庁のウェブサイトに記載されていますが、英国では自家製のビールを造る人も少なくなく、自家醸造(home brew)のコンペティションも行われているほど。

初めての体験だったので、土曜日の初心者クラスに参加しました。場所は、ハックニー地区クラプトンにある「Brew Club」。当日は2種類のレシピが用意されていて、どちらを造りたいか決め(ドライでフルーティーなアメリカン・ペール・エールに決定!)、簡単なレクチャーを受けたあと、大麦麦芽(malted barley)の計量から始まります。一言に麦芽といっても、今回使用したのは4種類。色、香りなど、それぞれ異なります。

計量が終わると、すべて機械に投入。熱湯に浸して、糖化させ、麦汁(wort)を造ります。自家醸造の場合、大きな鍋があればこの作業ができますが、「Brew Club」ではドイツ製の優秀な機械を利用。温度管理、時間管理を正確に行ってくれます。麦芽の香りが漂います。

およそ1時間後、麦芽の粕を取り出します。出来上がった麦汁を少し味見をしてみましたが、ノンアルコール・ビールを甘くしたモルトドリンクのような味。これがちゃんとビールになるのか…と不安と興奮とが入り混じった微妙な気持ちでいると、スタッフが見透かしたように「大丈夫、美味しくなるから!」と。ほんとに…? その後、麦汁にホップを投入。大麦麦芽とは違い、ホップは数回に分けて入れながら煮ていきます。その理由は、入れるタイミングによって苦味や香りなどが変わってくるからなのだそう。ビール造りってもっと簡単なものかと思っていましたが、意外に複雑。これでビールの味が左右されると思うと、かなり慎重になってしまいます。

一連の仕込が終わったら、熱を冷まし、発酵用のタンクにイーストとともに入れて、2週間後、ボトリングの日までしばしお別れです。本当に美味しいビールができるのでしょうか…。つづく。
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編集部 N