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インテリア好き必見! イームズ展に行ってきました。

写真あり

ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

インテリア好き必見! イームズ展に行ってきました。


© Tristan Fewings/ Getty Image

 

戦後の米国で活躍し、現代建築や家具デザインに多大なる影響を与えた米国人カップル、チャールズ&レイ・イームズ。その名を知らなくても、シンプルながら美しい曲線が特徴的な椅子=写真上=を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? 21日からBarbicanのアートギャラリーでは、「The World of Charles and Ray Eames」と題したエキシビションが始まっています。

 

 

最初の週末となった先週25日(日)に会場を訪れてみると、当日券を求める人々が列をなしていました。世界中にファンを持つイームズ、英国でもやはり人気のようです。

 

© Tristan Fewings/ Getty Image

 

© Tristan Fewings/ Getty Image


このエキシビションでは、戦後の住宅需要にこたえるべく、安価で大量生産できる製品の開発に取り組んだふたりの作品群が、どのような実験段階を得て誕生したかを知ることができます。実際に商品化された椅子だけでなく試作品の数々が展示され、思わず触りたくなるような美しさ…(残念ながらお触り禁止です)。

初期に取り扱った素材「成形合板」からエキシビションがスタート。この加工技術は、第二次世界大戦(当時、夫チャールズは30代半ば、妻レイは20代後半)を通して研鑽されたと言われ、米軍によって戦時中使われた、負傷者を運ぶための木製タンカーや負傷者の足を固定する装具も展示されています。華やかなインテリアの世界の中にいるカップルという印象の強かった筆者には、そういう時代もあったのか…と、とても印象的でした。この時期に得た技術や実験の積み重ねはやがて、自宅や国内外の顧客のために作られた、「アート」とも呼ばれる家具の誕生へとつながっていきます。

 

© Tristan Fewings/ Getty Image

 

イームズは異国の習慣や儀式といった文化にも関心が高く、100本以上の短編フィルム作品を残しています。そのうちの数点が今回紹介されていますが、なかでも興味深かった作品が「Sumo Wrestler」(1972)。そう、お相撲さんです。1972年に外国人力士として初めて幕内優勝した高見山大五郎の髪結いのシーンを撮影したもので、無造作ヘア(言い換えるとボサボサ頭です)にびんつけ油が施され、きっちりと整えられていく中で、漆黒の髪が美しく輝くように映し出されています。手際のよさに関心しながら見入っていると、高見山力士の頭上でイチョウの葉が形作られた瞬間、隣に座って映像を見ていた男性が「Beautiful...」と声をもらしていました。

 

© Tristan Fewings/ Getty Image

 

ほかにも、レイが手がけた雑誌の表紙や、活動の中心となり、ふたりの仕事を支えた自宅(The Eames House)の設計図や模型、子供の遊び道具なども展示されており、盛りだくさんの内容です。会場内の各所にイームズ・チェアが配置されているので、そこで休憩しながらゆっくり鑑賞してみては?

以上、編集部とら兎でした。

The World of Charles and Ray Eames
2016年2月14日まで、14.50ポンド
www.barbican.org.uk/artgallery/event-detail.asp?ID=18398

 

 

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