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【番外編】自転車で征く!メドック・マラソン応援記

赤ワインの名産地、フランス・ボルドーのメドック地区で、毎年9月上旬に開催される「メドック・マラソン」。 ぶどう畑に囲まれたコース上の給水ポイントで振る舞われるのは、なんと各シャトー(ワイン醸造所)自慢のワイン! 参加者のほとんどが派手な仮装をして挑むので、当日はお祭りさながらの雰囲気になることでも有名です。フルマラソンは無理だけど、雰囲気を味わってみたい…という皆さん、実は自転車でも一部コースを走れるんです! 今回は、自転車によるメドック・マラソンの楽しみ方をお届けします。

まずは、コースマップでルートを確認(公式ウェブサイトからダウンロード可能)。ランナーのルートは赤線、自転車のルートは黄線です。自転車でまわれるのは25キロ地点までで、ランナーとは別ルート(残念ながら給水ポイントはないので、美酒に酔うことはできません…)。筆者は完走を目指す友人ランナーたちを応援すべく、自転車で先回りし、数ヵ所のランナールートで待ち伏せすることにしました。

マラソン会場はポーイヤック駅(Pauliac)から徒歩10分ほど。レース開始は9時30分なので、スタートまでに間に合う電車で会場入りします。前日はボルドーに宿泊する人が多いと思いますが、その場合はボルドー・サン・ジャン駅(Bordeaux St Jean)から乗車、1時間でポーイヤック駅に到着します。車で向かう場合は、駅や会場近くにあるスーパーの駐車場に停めると便利です。

スタート&ゴール地点となっている、川沿いの大通り。左側にはレストランが立ち並びます。この通りには観光案内所(Maison du Tourisme et du Vin)もあるので、何か困ったことがあればここで尋ねましょう。

スタート地点は大混雑必至のため、特定のランナーの雄姿を見るのはかなり難しいです。レースのスタートをしっかり見届けたいなら、大通りに設置されている巨大スクリーンがおすすめ!

レースがスタートした瞬間です。このように前方から映されていると、ランナーの様子がバッチリ確認できます。目立つ仮装をしている人は、ズームアップされていました。ただし時折、左端や後方から映す場合もあり、その時にお目当てのランナーが通り過ぎてしまうと見逃してしまうかも…。これはもう「運」です!

スクリーン(青丸地点)でレース開始を見た後、レンタサイクル店へ向かいます(青線)。その途中で、出発したばかりのランナーたちに遭遇! 図らずも、1回目の応援となりました。ちなみにレンタサイクル店のオープン時間は、レース開始と同じ9時30分。会場から15分ほど歩くので、タイムロスを避けたいならスタートを見ずにお店へ直行しましょう。

会場に一番近いレンタサイクル店「L'Atelier Velo by Fun Bike」に到着。1人20ユーロで1日乗り放題、事前予約をしていなくても大丈夫です。電波が悪くてカードリーダーが使えないことがあるので、現金を用意していったほうが無難かも。

ランナーたちと合流すべく、自転車で出発! ぶどう畑と青空が辺り一面に広がる中を、コースマップを片手にひたすら進みます。分かれ道では、自転車用に「青い自転車マーク」が道に描かれているので、道に迷うことはありません。

2回目の応援場所として向かったのは、14キロを超えた地点(ピンク線)。自転車を停めて、ランナーを待ちます。2018年の仮装テーマは「アミューズメント・パーク」(英訳)だったため、「ミッキーやミニーなどディズニー系が多そう」との予想に反し、なぜか大多数を占めたのは「黄色いアヒル」。ほかにも、綿あめや射的の的、水鉄砲を持った人もいました。後から調べたところ、正しくは「La Fête Foraine(移動式遊園地)」(フランス語)がテーマだったことが判明!「Funfair」と英訳してほしかった…。

大型アヒルはかなり目立っていて、ランナーたちは抜かしたり抜かされたりしつつ、ライバル(?)として戦っていたようです。

無事にランナーを見送り、3回目の応援地点へ。選んだのは20キロ地点。そしてこのコースが地獄でした…。永遠と続くかに思われる、ぶどう畑の中を突っ切る砂利道。高レベルのガタガタ運転で、転倒しないようにハンドルを維持するだけでも必死です。少しでも石を避けるべく、目を皿のようにして瞬きもせず一心不乱にペダルを漕ぎました。そして地獄が終わった! と油断した直後に襲いかかってきた坂道…。他の自転車メンバーの目を盗み、こっそり下車して自転車を押しました。無念。

20キロを超えた地点に、なんとか到着(黄緑線)。電車の高架下で、ランナーたちと無事に3回目の合流を終えました。

自転車ルートはランナールートに比べて遠回りになるので、この頃になると、だんだんランナーに追いつかなくなってきます。次に目指すは25キロ地点! だったのですが、23キロ地点にある「シャトー・ムートン・ロートシールト」付近でランナーたちと再び意図せず遭遇(オレンジ線)。自転車組は、ここまでで追跡を一端やめることにしました。

スタート&ゴール地点のある大通りに戻り、レストランのテラス席でご褒美のランチタイム! まずは冷たいビールで乾杯した後、3コース&絶品の地元産ワインに舌鼓。ゴール付近でランナーを出迎える時間まで、のんびり過ごしました。今年から参加者のトラッキング・システムが導入されたので、ゼッケンの番号を入力すれば、何キロ地点を何時に通過したかが確認できるようになりました。そのため、「やばい!ゴールを見逃した!」と焦ることもありません。

ゴール前の直線コースには、風船でつくられた華やかなアーチが。ゴールゲートに書かれた「ARRIVÉE」の文字の下に、ゴールタイムが表示されています。

メドック・マラソンの足切り時間は、公式では6時間半(若干延長する場合あり)。6時間半を表す最後尾には、こんな車が走っています。もちろんこの車の後にゴールする人もいますが、足切り時間を過ぎてしまうと記念品のワイン等がもらえないので、これに追い越されないように走るのがひとつの目標となります。

今回の自転車の走行距離は約23キロ。なかなか体力がいる上に、シャトーで振る舞われるワインも飲めませんが、美味しいランチをゆっくり堪能できるし、参加者たちと完走した喜びも分かち合えます。ボルドーワインに対する愛情も、ひときわ深まりました! 来年は皆さんも、ぜひ自転車で…まわってみる?(編集部 ナカコ)

Medoc Marathon
www.marathondumedoc.com

L'Atelier Velo by Fun Bike
28 Rue des Vignerons, 33250 Pauillac
http://www.jmcazes.com/en/village/destination-bages

※情報は2018年9月12日現在