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近代サーカス誕生250年!Zippos Circusを見てきた

1768年、英国人の退役軍人のフィリップ・アストリー(Philip Astley)が、世界で初めて劇場を円形に使用した曲馬ショーを行ったことが、近代サーカスの幕開けとされています。今年は近代サーカス誕生250年を祝賀して、世界各地のサーカスで盛大にお祝いショーが開催されているほか、米国の実在した興行師P・T・バーナムとサーカスを題材にした映画「The Greatest Showman(邦題:グレイテスト・ショーマン)」が公開され大ヒットを飛ばすなど、世界各国でサーカス熱が高まっています。

英国で最もポピュラーなサーカス団である「Zippos Circus(ジッポーズ・サーカス)」でも、近代サーカス誕生250年を記念したツアー「Zippos Circus 2018 - LEGACY」を興行中。現在南ロンドンのブラック・ヒースで開催されている同ショーに出かけてきました。

サーカスが行われるテントの横に設置されたテント内では、サーカスの歴史を紹介したパネルやジッポーズ・サーカスの写真パネルが飾られていますので、こちらもお見逃しなく。

メインのテントに入ると開演を待ちわびる観客達ですでに熱気ムンムン。常設会場にはないテント特有の雰囲気が懐かしく、子供の頃に日本で見たサーカスと懐かしい高揚感を思い出し、ノスタルジックな気分になりました。

2010年エリザベス女王より業界で初めて「MBE(Member〈of the Order〉of the British Empire、大英帝国五等勲爵士)」を授与されたリング・マスター、ノーマン・バレットさんの司会でサーカスが進行されます。御歳82歳、英国老紳士といった風貌のノーマンさんの存在がジッポーズ・サーカスの雰囲気をぐっと引き締めているように感じられました。

2部構成のショーの前半は「レガシー」をテーマに、サーカスの父フィリップ・アストリーの時代に披露されていた馬の曲芸乗りでスタート。250年前の雰囲気を漂わせる衣装を着た騎士が、2頭の馬の上に立ち乗りし、その脚の間をさらに別の馬がすり抜けていくというシンプルな技ですが、馬の賢さに関心しきり。

さらに騎馬に秀でた才能を持つロシアのコサック・パフォーマーが、走る馬の体を一周するなどのスリリングな曲馬を披露します。

(C) Photo: Piet-Hein Out

もちろん、スリリングなパフォーマンスの合間合間にはピエロのコメディもお約束。先祖代々サーカスのピエロとして活躍する6代目のチャーリー少年がキュート。

(C) Photo: Piet-Hein Out

インターバルをはさんで第2部のテーマは「21世紀のサーカス」。ロケットが空中を旋回する幕開けで、ロケットの中からパフォーマーが登場!

リング・マスターのノーマンさんはパフォーマーとしても現役。セキセイインコを自在に操るテーブル・トップ・ショーで観客を魅了します。

命綱なしの空中ブランコはハラハラドキドキ。

(C) Photo: Piet-Hein Out

体ひとつで魅せる軟体ショーや驚異の肉体が光るアクロバティックなショーが続き、最後まで目が話せませんでした。

(C) Photo: Piet-Hein Out

約2時間のショーは大盛況で幕を閉じました。近代サーカス誕生250年のこの機会に出かけてみては?(編集部H)

Zippos Circus 今後の日程

●BLACKHEATH
~2018年4月15日
Blackheath, Shooters Hill Road, London, SE3 0UA

●BIRMINGHAM
2018年4月19日~24日
Oaklands Recreation Ground, Yardley, Birmingham, B25 8UJ

●BATH
2018年4月26日~5月1日
Royal Victoria Park, Cow Lane, Bath, BA1 2DS

チケットはこちらから

※情報は2018年4月3日現在

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