ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

冬の終わりを告げる花、スノードロップが咲き乱れる庭園

ガーデニングの国、英国の花のシーズンは、スノードロップ(snowdrop、待雪草)をもってスタートします。イングランド南部では、例年まだまだ寒さの厳しい2月初旬頃に開花し、庭園や街中の公園、民家の軒先などあらゆる場所でこの白く可憐な花を目にすることができます。
スノードロップが開花すると、その後を追うようにクロッカス(crocus)、ラッパ水仙(daffodil)、チューリップ(tulip)などの球根花が次々と咲き乱れ、本格的な春が訪れます。
今回は、スノードロップの名勝地として名高いウェルフォード・パーク(Welford Park)に行ってきました。

ロンドン西部から車で西へ約1時間半。バークシャーのニューベリー近郊に位置するウェルフォード・パークの歴史は16世紀までさかのぼり、修道院、ヘンリー8世の狩用ロッジなどととして使用されていました。1618年にロンドン市長のフランシス・ジョーンズが購入すると、その血縁・親族の私邸として現在まで受け継がれています。
そして、毎年スノードロップの時期になると一般公開され多くの見物客が訪れます。学校のハーフターム休みにも重なるので、家族でのお出かけ先にもぴったり。

現在の邸宅は1652年に建てられたもの。ところでこの景色、どこかで見覚えがありませんか?この景色に見覚えがあるという方は、相当の英国テレビ・フリークでしょう。

実はここ、チャンネル4の人気番組「The Great British Bake Off」のシリーズ5~昨年放送のシリーズ8に至るまでのロケ地なんです。
邸宅前に広がる芝生にテントが張られ、写真の階段も番組内で度々映し出されています。

前置きはこれくらいにて、スノードロップの森をご案内しましょう。スノードロップの散策ルートはゆっくり歩いてまわっても1時間かからないほどですが、小川や橋、季節の花や古木など、そしてスノードロップの森など、変化に富んだ景色を楽しみながら歩けば、時間は足早に過ぎていきます。

敷地に入るとすぐ、道路の両側にスノードロップが群生しており、花の見ごろに訪問できたことにほっとします。

邸宅から森へと続く遊歩道脇には、スノードロップとキンポウゲ科の小さな花、キバナセツブンソウ(Eranthis)が華やかに共生しています。

白鳥が羽を休める小川を横目に、森への道を散策。

小川を渡り森へと足を進めます。

森の奥に一面の白い光景が見えてきました!

ブナの森に広がる一面のスノードロップは、その名のとおり舞い降りた純白の雪のよう…。

閉じている時は小さなランプのような形をしていますが、花が開くと羽を少し広げた昆虫のようにも見えます。

スノードロップの学名はガランサス(Galanthus)。ギリシャ語で「乳のように白い花」という意味を持ちます。 ヨーロッパの広い地域が原産地で、英国は原産地でないもののヨーロッパ各地から持ち込まれ、今では国内各地に自生しています。 また、スノードロップの名に関する言い伝えは諸説ありますが、一説には、「禁断の果実を食べ、エデンの園を追われたアダムとイヴ。悲しむイヴをあわれんだ天使が、その時舞い落ちていた雪をスノードロップの花に変えた」という、悲しくもロマンティックな物語が知られています。

冬の森は晴れていてもぬかるんでいることが多いので、長靴での散策をおすすめします。

また、同地には養豚場が併設されているので、カフェでは特産のポーク・ソーセージなどが提供され、人気を呼んでいます。到着してランチ、散策後は温かい紅茶とホームメイドのケーキを楽しみました。

今が見ごろのウェルフォード・パークのスノードロップ。シーズン中に訪れてみては?(編集部H)

Welford Park
Newbury, Berkshire RG20 8HU
開園期間:2018年1月31日~3月4日
開園時間:午前11時~午後5時(入場は午後4時まで)
※月・火は閉園
入場料:大人7ポンド、子供4~16歳3ポンド

※情報は2018年2月14日現在