ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート
話題のヴィーガン・パブに行ってきた
英国ではヴィーガン(菜食主義)ブームがじわじわと広がっています。ヘルシー志向を理由にか、あるいは動物愛護の観点からか、はたまた環境問題を意識してか。取り組む理由は人それぞれ異なるでしょうが、肉や魚はともかく、卵やミルク、チーズも口にせず、なおかつ美味しいものを食べたいとなると、ちょっと難しいのではないかと、人ごとながら心配してしまいます。そんな考えを軽く吹き飛ばしてくれるという店、しかもパブ「Spread Eagle」がイースト・ロンドンにオープン。早速のぞいてきました。
場所はイースト・ロンドンのハックニー。見た目は普通のパブです。
中はちょっとオシャレですが、やはり普通のパブ。言われなければヴィーガンとはわかりません。とはいえ1月11日にオープンしたばかりとあって、休日の昼間から大にぎわい!
オーナーが古いパブを買い取って改装し、ヴィーガン・パブとして営業を始めたのだそう。料理はショーディッチ、カムデンで100%ヴィーガンのメキシコ料理ストリートフードを手がける「Club Mexicana」が担当。
タコスメニューから2つをオーダー(2つで7ポンド、3つで10ポンド)。写真奥が「Al Pastor」。メニューにはマリネした“ポーク”、焼きパイナップル、にんにく&コリアンダー・サルサと書かれているので、初めは謎でしたが、お店の方に伺ってみると、ポークではなくジャックフルーツを使用しているとのこと。それ自体を食べるとポークらしさはまったく感じられませんが、全部をまとめて口にすると、食感が面白く、他の素材や味付けがあいまって食べ応えがあります。 写真手前は「Carne Asada」。マリネしたセイタン(グルテンミート)、ピンク・オニオン、グリーン・ソース、チリソース&コリアンダー。小麦のグルテンで作られるセイタンはチキンの代用として使われています。食感がやわらかいチキンといった感じで、こちらも美味! ビールのおつまみにもってこいです。今回はタコスとトルティーヤをつまみにビールを飲みましたが、他にもバーガーやスナック類などがあります。
店内は、レストランではなくパブなのでカジュアルな雰囲気。カクテル・チェアに座ってゆっくり飲むのもいいですね!
店内にはアートワークが飾られていて、一緒に行った友人が歌川広重の傑作「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」を発見。しかも上下逆! オーナーにそっとお伝えすると、「Well Spotted!」とお褒めの言葉をいただきました。フレームが釘でしっかりと壁に貼り付けられていたので、このまま「逆さ梅」として飾られる気がします(笑)。(編集部 N)
※情報は2018年1月31日現在